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いったい何を期待しているんだろうと自問自答することはやめた
目の前にいる人がくるくる変わっていくだけ
そんなことが毎日楽しくて 満たされていて 不満がない
 
いろんなステージをクリアしちゃったみたいだ
同じゲームをやり直すのは退屈
 
突然冷え込む 着るものが増えていく
花をちっとも見かけなくてそれだけがたまらなくさみしい
去年は祈るように金木犀が咲くのを待っていたのに今年のわたしは
醒めた目で見ているだけだったね
 
どれだけことばを尽くしても言外に零れ落ちるものがあるのに
それだけが大事なのに 目を向けられない
どんどんことばで安全な檻を構築して
その中で自由に暮らせる
真実しか見えない場所の中で絶望に潜む幸福は緩やかに打ち捨てられる
 
あのとき言ったことが嘘か本当か決められないよ
やすっぽい感傷で世の中のいろんなことが決まるんだよ
頼むからわたしの前ではそんなこと忘れてくれ
 
湖のほとりに行きたい