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アーケードに入る直前に見上げると満月だった。だいたい丸いとかではなくて完璧に円なんだな、と単純なことを思った。そういえば先日、零れたものを受けるような形をした月を見たのが印象的だったのだけれど、あの月に名前はついているのだろうか。
 
なんとなくの積み重ねが積もり積もって若干まいっている自覚があり、何度も経験してきた状態だし今はなんとかできる自信があるから堅実な行動をとるわけだけれど、最後に一番効力を発揮してくれるのが過去のお守りだということにくらくらきてしまっている。いつもはどうでもいいと思っているのに肝心なときに頼りたくなるのはずるいと思う。考えすぎなのもわかっている。大事にしなくていいと決めたら自分の都合だけ通してしまえるけど、そうじゃないときはどうしたらいいのかさっぱりわからない。
 
モダニズムと身体性のようなキーワードで引っかかるものを読んでいたときはしばしばイサドラ・ダンカンの名前を目にして、うーんでもモダンバレエは専門外だし奥が深そうだから、と素通りしてしまっていたが、『イサドラの子どもたち』が非常によかった。身体は解放の手段でありつつ固着する物体なんだな、などと漠としたことを思った。
 
やりかけのことがふたつくらいそのままにしてあるけれど新しくやりたいこともある。