畑がやや異なるので、そんなことをも雑談のひとつに口にできるのであろうが、たっぷりとした閑があったら恋人についての明細を書いてみたいと言うのだった。なれそめと成り行きとか関係と及びそれに関連した感情は一切書きたくない。安定した、変化があるに…

きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある —正岡豊『四月の魚』 パスワードを３回間違えてロックがかかってしまったような脳みそで今これを書いている。水を湛えない水槽と、二度と履かれないスニーカーと、乗り捨てた青い自転車。…

昔の恋人に会いにいく、 このすばらしい思いつきが昨日から私を捉えて離さない。 会って何を得たいのだろうか 変わったね、ちっとも変わらないね 綺麗になったね、大人びたね あの頃はきみが大好きだった 今でもいちばん愛した人だよ そんな言葉をかけられて…