冬はどうしてこうも幸福な時期なのだろう。否応がなく外で人が集まったり、家で過ごしたりする。そわそわした気分のままなんとなく連絡が来たりして、そのうちに行き来が発生する。だからいつも身の置き所がなくて困り果てたような気分になっていた。気づけば冬生まれの人ばかり好きになっていて、年末に体調を崩してしまう。今年は一年かけてできるだけ波のないように過ごしてきたつもりだし、だから年の終わりまで塞がずに過ごしたい。過剰に物を捨てたりせずに。だいたいのことを寛容に受け入れたい。殆ど祈るような気持ちで安寧を続けるための努力をしている。年が明けたら、壊れたお守りを火にくべたり、おみくじを引いたりしたい。